「布袋劇(ほていげき)」は17世紀ごろ発祥とされ、台湾では知らない人間はいないと言われるほど、子供から大人まで親しまれている伝統芸能です。
布で作られた袋状の人形を用いることから「布袋劇」と呼ばれ、人形師は片方の腕を袋状の胴体部分に入れて人形を操ります。
人形師が1人につき1キャラクターを演じるのに対し、口白師(こうはくし/日本でいう弁士)は1人で全てのキャラクターを演じるのが特徴です。
台湾での「布袋劇」は、主に廟会(縁日)や祝いごとにおいて野外で演じられていました。
口白師の生の活弁に合わせて、人形師が舞台で人形を操演。様々な演目で観客を楽しませていました。
『Thunderbolt Fantasy Project』で制作を担当している霹靂國際多媒體股份有限公司(略称:霹靂社)は、1970年代のテレビの普及に合わせて布袋劇を映像化。布袋劇の新たな境地を切り開きました。
「霹靂布袋劇」として、台湾を中心にアジア圏で広く親しまれています。