丹衡、丹翡兄妹によって守られてきた最強の武器「天刑劍」が、今まさに蔑天骸率いる悪の手に落ちようとしていた。

丹翡は偶然にも凜雪鴉、殤不患の両名と出会い、その助けを得ることとなる。

【殺無生編】過去と決別するべく、劍技を比べ合う大会「劍聖會」に出場する殺無生。しかし、大会にはなにやら不穏な動きが……。

【殤不患編】東離で旅を続ける殤不患は、とある宿場の酒場で「殤不患」と名乗る男に出会う。

災いを招く危険な秘宝「魔剣目録」を狙う刺客たちが、殤不患のもとに続々と送り込まれる。

窮地に陥った殤不患の前に、紅蓮の装束に身を包んだ謎の吟遊詩人が現れる。

異能の歌声を生まれ持つ少年、浪巫謠。

その異才を心ない人々に利用され続け、心を磨り減らす日々を過ごしていたが、ある日、大罪人「啖劍太歳」の噂を耳にする。

婁震戒と七殺天凌の行方を捜す殤不患たちだったが、奇怪な植物の生い茂る広大な洞窟に迷い込む。

そこは、かつて魔神復活の野望を阻まれた妖女・刑亥が構築した魔の宮殿、無界閣だった。

萬世神伏によって刑亥の野望を無界閣と共に地の底へ葬り去った殤不患。しかし、崩壊から脱出する一行の中に紅き吟遊詩人の姿はなかった。

紅き吟遊詩人——浪巫謠は、母の仇に復讐すべく、魔界へと足を踏み入れる。

凜雪鴉、殤不患、裂魔弦の共闘により刑亥を倒したものの、救出すべき浪巫謠は依然悪夢に魘されたまま。

再来の窮暮之戰で、地上を焼き尽さんと押し寄せる魔界の軍勢を、護印師を先頭に人間たちが迎え撃つ……！