あらすじ
七罪塔攻略に必要な人物が揃い船へと乗り込む一行だったが、仲間であるはずの面々は各々が疑心暗鬼に囚われ、はたして肝心な局面でお互いが協力しあえるのか、先が思いやられるとぼやく殤。そこへ獵魅、凋命らが待ち伏せの罠を仕掛けるのだった。
技名
蛟龍盤雲[こうりゅうばんうん]
大地の龍脈に直接振動を与えて周囲一帯に衝撃波を引き起こす力業。確実に効力を発揮するためには龍脈の位置を予め把握しておく必要があるが、運任せで地面に叩き込む豪傑もいるという。
枯骨・砕腑[ここつ・さいふ]
全身の経絡をわざと暴走状態に駆り立て、自らを氣功エネルギーの爆弾に変えて体当たりを仕掛ける禁断の技。たとえ実力に隔たりがあろうとも捨己を覚悟すれば相撃ちを狙える。
殺劫・黑禽夜哭[さつごう・こっきんやこく]
他人が放出した闘気を吸収して自らの氣功に上乗せする秘技。合戦場のような多人数の乱戦の場では絶大な威力を発揮する。息をするかの如く日常的に他人の殺意を浴び続けた修羅だけが会得できる技である。
念白
刑亥
「妖歌吟,鴆花蜜,鎮亡夜之魂,惑永寐之軀。生人樂舞,屍亦婆娑。幽冥絕麗之界,不聞人語,唯識月光。」
日本語訳:妖魔の歌は毒花の蜜、夜に彷徨う魂を鎮め、永遠の眠りについた躯を魅了する。舞踏とは、生者のみの楽しみでなく、死者も舞うもの。美しい幽冥界において、俗世の声は聞こえず、月光のみを感じればよい。